陰陽五行思想「陰陽説」とは?算命学士が詳しく解説

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陰陽五行思想「陰陽説」とは?算命学士が詳しく解説

日本に多大な影響を与えた「陰陽五行思想(いんようごぎょうしそう)」。実は日本人の生活そのものに深く根差しているんです。算命学士である調宮さんが、まずは「陰陽説」から詳しく、わかりやすく解説していきます!

執筆占い師、調宮あお衣さん

陰陽五行思想は難しい?

陰陽五行思想(陰陽五行説)というと、ちょっと小難しいような、古めかしいようなイメージがあるかもしれません。とてつもなく深い面もあれば、あっけないほどシンプルな面もあるのが陰陽五行思想なのです。

陰陽五行思想は難しい?

日本の文化・生活「陰陽五行」

東洋・西洋に関わらず、世界各地の先人達はさまざまな法則を自然界から学んできました。その中でも紀元前の中国を発祥とする自然哲学の思想「陰陽五行論」は、日本文化や思想にも大きな影響を与えてきました。陰陽五行思想に詳しくなくとも、私たちが思う以上にそのシステム(法則)を無意識の内に活用し暮らしています。

占いの占術はもちろん、暦(カレンダー)、季節、節句、方位、儒教、医学、音楽、天文学、等あらゆる物事の根源とされる思想です。宇宙の法則である陰陽五行説を知ることは自分自身のルーツに触れ、そして自分でも気づいていない秘めた可能性を解き放つ“鍵”にもなり得ます。

陰陽五行説の仕組み

「陰陽五行説」は、ともに中国発祥の「陰陽説」「五行説」の両説が結びつき陰陽五行説として体系化されたものです。

陰陽五行説の仕組み

元々関係のなかった二つ思想が融合した理由は諸説あり言及できませんが、この組み合わせから生まれた陰陽五行思想により、より鮮明な事象の解説が可能になったと言われています。複雑なイメージをクリアにする為にも、初めて陰陽五行の世界に入るには別々に見聞きした方が理解しやすいでしょう。

「陰」と「陽」が一つの太極を成す

「陰陽説(陰陽思想)」とは、天地の万物はすべて「陰」と「陽」の二元素に分類され、その相反するものの組み合わせが一つのもの(太極)を構成するという考え方です。

人間をひとつの(極)として見れば「男(陽)」と「女(陰)」
一日をひとつのもの(極)として見れば「昼(陽)」と「夜(陰)」

他にも「始まりと終わり」「右と左」「大人と子供」「善と悪」「熱い・冷たい」「好調期と不調期」などなど、陰陽がお互いに補い合い、対立や調和を繰り返し循環しながら存在しています。

一人の人間にも「精神と肉体」の陰陽があり、その心にも「表と裏」があるのが自然です。数字の世界での陰陽理論は「奇数と偶数」、「二進法(コンピューターシステムに広く利用される記数法)」を生み出しています。

そうは言っても物事は完全に陰か陽かでハッキリと分けられるものではありませんね。「陰陽太極図(いんようたいきょくず)」にはその意味が深く示されています。

陰陽太極図(いんようたいきょくず)

※上の図は「太陰太極図(たいいんたいきょくず)」や「陰陽魚図(いんようぎょず)」とも呼ばれています。

陰の中にも陽があり、陽の中にも陰がある

陰(黒部分)と陽(白部分)の上を万物のエネルギーが時計回りに巡り動いているようなイメージをしてみると、陰が多い時もあれば陽が多い時もあります。また黒地の中の白丸○と白地の中の黒丸●は、陰の中にも陽の要素があり、陽の中にも陰の要素があることを表しています。

陰陽に優劣はなし!

さらに陰・陽どちらも良し悪しや優劣はないことを理解する必要があります。陰の中にも良いところとよろしくないところがあり、陽についても同じです。陰・陽は同格で同価値であり、全てどちらか一方だけでは成り立たないものです。男性も女性も、昼も夜も、自分と他人も、違うのはただその役割だけであると陰陽説は説いています。

自然の法則からわかる“陰陽のサイクル”

「陰極まって陽となる。陽極まって陰を生ずる」

「陰極まって陽となる。陽極まって陰を生ずる」という言葉があります。私は毎年冬至の日に「いんきわまって・・」と嬉しくつぶやきます。日ごとに明るい時間が短くなり、寒さも増していくけれど、それは永遠に続くのではなく、冬至の点を越えればまた日は少しずつ長くなっていくのです。自然のサイクルを感じ知れることで、夜の長さや冬の楽しみを考えることができます。

「陰極まって陽となる」落ち込んだら無理して元気になろうとせず、とことん落ち込んでいたら良い。というアドバイスもこの陰陽説に沿っているかのようです。自然の法則に従えば、人は落ち込んだままではいられない仕様になっています。その反面、「陽極まって陰を生ずる」では明るい時期も季節の一つとして受け取ること、バランスを失わないことが次の繁栄のサイクルに繋がることを示しています。

全ては完全なバランス

私の短所は本当にただの短所なのだろうか、あの人との関係は完全に潔白なものだったのだろうか。色んな経験や状況を当てはめてみると、このシンプルな白黒マークが、随分深い意味を持って浮かび上がってきます。陰陽どちらかに偏って見える時でも、全体図で見れば、それは完全なバランスを保持しているのです。

関係性を解く五行説

「五行説(五行思想)」とは、自然界に在る物は全て「木火土金水(もくかどごんすい)」の気質に分類され、その関係性からなる循環により自然界のバランスが保たれているという考え方です。西洋占星術での四大元素「火風水土」とよく比較されますが、一番大きな違いは四大元素が各元素そのものの性質を重視するのに対し、五行は気質間に流れる動きを重視することにあります。

関係性を解く五行説

※もちろん四大元素にも関係性があり、五行説もその気質自体を検証しますが、重点を置いている部分での見解として説明しています。

この五行の各気質をさらに陰陽に分けると、「陰の木火土金水(5種)」+「陽の木火土金水(5種)」10種類の気質になります。この10種類の気質(エネルギー)が陰陽五行説の基盤です。五行説の醍醐味である関係性や、西洋占星術との関係などは、今後別の記事で解説します。

日本独自で発展した「陰陽道」とは?

日本独自で発展した「陰陽道」とは?

「陰陽道(おんみょうどう)」という言葉をご存知の方は多いでしょう。陰陽道とは、5世紀から7世紀にかけての飛鳥時代に中国から伝わり、陰陽五行の思想を基に道教の道術などを取り入れ、日本で独自の発展を遂げたといわれています。天文学や暦学、占いや呪術など広範囲を専門とする思想学術であり、その実践に尽くした陰陽道の専門家が安倍晴明らの活躍で知られる陰陽師です。

天武天皇の時代、宮廷は「陰陽寮」という役所を設立しました。陰陽寮で育成された選ばれし数名の陰陽師は、いわば国家公務員として宮廷に仕え、天気の予測から催事の吉凶まで、あらゆる問題に対しての対処統括を担う、今でいう気象庁や事務方トップの様な役割だったといわれています。

現在も根付く“陰陽道の秘術”

陰陽師の実務の中でも、時の権力者や政治から要請されるのは、吉凶判断や方位の占断など、占い業務の割合が多く、そのニーズに対応していく中で、日本独自の体系へ発展を遂げていきました。しかしその後、明治維新政府の時代になると陰陽道禁止令が発布され、公認陰陽師の時代は終焉を迎えることとなります。

現在、それでも周りを見渡せば護符(お札・お守り)や節分行事、二十四節気などをはじめ、民衆に広まった陰陽道の秘術は日本における算命学四柱推命の運命鑑定・家相に風水・気学、自然療法、及び東洋医学等の基礎基盤として、今も揺るぎなく根付いています。

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陰陽五行になった経緯

陰陽説の起源は紀元前6世紀にはその考え方があった記録がありますが、五行説の成立には非常に複雑な経緯があることから様々な説があり、現在のところ確固たる由来は分かっていません。

陰陽説と五行説が結びついた経緯についても諸説ありますが、古代中国で一世を風靡していた五行派が陰陽家の登場により、陰陽家が唱える陰陽説に五行派の主張していた五行説が吸収され、陰陽五行説が体系化されるにいたったという説が有力です。

実は、陰陽は「二極」だけではない?

実は、陰陽は「二極」だけではない?

私たちは無意識に陰陽の巡りの上で生活をしています。この循環は自然界のエネルギーの流れと呼応してバランスを保っていますが、自然の力との距離が遠くなっている現代では、生活習慣やストレスにより、この循環が滞ってしまう時があります。

心と身体を整える陰陽論

陰陽の流れが滞り、バランスが崩れると自然界では災いが起こり、人間では心身の病を発症するといわれます。陰性に偏ったままの状態を「陰性過多」、陽性が偏ったままの状態を「陽性過多」と呼びます。自分のバランスをどのように保っていくのが良いのか、自分の中にある陰陽についてもう少し観察してみましょう。

陰のエネルギー・陽のエネルギー

陰のエネルギー・陽のエネルギー

陰のエネルギーは遠心力の働きで下から上へ反時計回りに広がりながら上昇するエネルギー。ネジを緩めていくようなイメージです。(ゆるむ・ふくらむ・広がる)陽のエネルギーは求心力の働きで上から下へ時計回りで一点に向かって下降するエネルギー。ネジを締めていくようなイメージです。(しまる・縮む・固まる)

あなたはどう?心身の陰陽チェック✔︎

人生が陰性過多になると「忙しい人生に」。人生が陽性過多になると「悩み多き人生に」。人生が中庸(自分にとってベストなバランス)になると「必要な時に、必要な人、必要な物、必要なお金が集まる人生に」。

身体:陰性過多
疲れが取れない、低体温、低血圧、行動も話すスピードも遅い
身体:陽性過多
眠りが浅い、多汗、暴飲暴食、高血圧、肩こりなどで全身が硬い
心:陰性過多
不安が絶えない、集中できない、劣等感が強い、すぐに落ち込む
心:陽性過多
怒りっぽい、攻撃的、柔軟性に欠ける、せっかちで落ち着きがない

上記の例は、日常生活を送れている人であれば特に過敏になる必要はありません。いつもに比べて「陰っぽいな」「陽っぽいな」と、気が付けたりするだけでも、陰陽の循環を促すことができます。人は常に変化をし続けるのが自然の姿です。良い状態か悪い状態かだけで判断するよりも、自分は今どんなエネルギーの流れを持っていて、どんな気質を発揮しているのかを知ろうとすることが、他人にも自分にも振り回されず、人生の中庸を創り出していく力になります。陰陽のものさしから、沢山のヒントを得ることができるのです。

食物の陰陽

食養生として有名な「マクロビオティック」は陰陽調和を目的の一つとした食事法です。アメリカを中心に世界に広がったため、海外の食事療法のようなイメージがありますが、実は発祥の地は日本なのです。欧米の方達が東洋文化の素晴らしさを改めて私たちに教えてくれています。

心だけでは思うようにならない時、ダイレクトに心身に届く食物や調理法は目に見えて効果を感じやすくお勧めです。私もたまにゆるく取り入れて元気をもらっています。他にもアロマテラピーやマッサージなど、陰陽を定義して五感から働きかける方法は沢山あります。一人で頑張りすぎず、自分に合ったバランスケアのツールを楽しみながら探してみるのも素敵です。

穏やかに人生を変える陰陽説

穏やかに人生を変える陰陽説

今回は陰陽五行説の「陰陽説」について簡単にまとめてみました。陰陽の性質を知ることは、私たちの根本を知り、宇宙の法則を知り、自然の循環の力に目覚める頼もしい道しるべになります。大袈裟なことではなくても、心身のバランスが安定して過ごせれば、それぞれの本領が発揮されやすくなります。

自然体の自分のまま、進むべき道を進み、日常を過ごしている内に、気がついたら人生が素晴らしく変わっていた。ということだって十分に起こり得るのです。「陰気・陽気」本当に人生は「気」の持ちようだとつくづく感じる今日この頃。陰陽の法則から何かを発見し、持ち前の気を活かし、皆様の毎日に更に順風な流れが巡りますように。