占いは“化学反応”?占い鑑定の意義、活かし方について

占い全般
【調宮さんコラム】占い情報と鑑定の違いについて

まだまだファンタジーなイメージが強い「占い」。その場限りで楽しむこともできれば、深い悩みを解きほぐし人生を一変させることもあるんです。占い大ブームと言われている近年では、ネットで検索するだけで様々な占いに関する情報に触れられるようになりました。ご自身を“現実鑑定士”と呼ぶ算命学鑑定士、調宮あお衣(つきみやあおい)さんに、占い鑑定の意義や占い結果の活かし方について執筆してもらいました。

占い鑑定の意義とは?

占い本来の意義

私が主占術としている算命学の起源は何千年も昔、過酷な生活を強いられていた中国の人々が、全く向上しない暮らしを改善し、禍から身を守り、安心して生きていくにはどうすればいいのかと、長い年月をかけ編み出した叡智の結晶です。世の中が安定し希望が持てる時代にはより大きな夢と可能性を求め、特に2,000年代にエンターテイメント的な占いブームも起こりました。しかし、今のような厳しさと変化を求められる時世こそ『占い』の本来の意義を活かせると私は考えています。

占いブームの裏側で…

昨年から動乱期ともいえる時代に入り、悩みや目的の数は更に増え、その種類も多様化しています。多くの方が自分の生き方を深く見つめざるをえない状況に直面し、現状打破のキッカケを求め、今まで興味のなかった占いやスピリチュアルに関心を持つ人が増えたことも昨今のブームの要因の一つに思えます。

人のことは分かるけれど、自分のことは分からない。という声を多く耳にしますが、ただでさえ自分を冷静に見るのは難しい中で、悩みや目的があれば尚更バランスが崩れやすくなります。どう立て直せばいいのか、という時に占いを使う意味が出てくるのではないでしょうか。

答えは“自分の中”にある

答えは“自分の中”にある

ご相談者様(40代女性独身)のお話

あるリピーター様のお話をしたいと思います。

その方はコロナ禍で勤めていた会社からは解雇されてしまいました。次の仕事も見つからず手に職も無く、頼るあてもない不安な日々を送る中で、体調も思わしくありませんでした。状況を改善すべく何度か鑑定を利用する中で、天職・適職・使命・タイミング・持って生まれた気量・使うべき才能・何度も表れる同じキーワード・本当の望みなどを示した鑑定の結果、彼女はずっと秘めていた、秘め過ぎて忘れていた夢を思い出し、小さなお花屋さんを始めました。本当に小さな荷台での移動式の花屋です。この時代に花なんて腹の足しにもならないものを…生活できるわけがない、そんな声が彼女の周りから多くあったそうです。

応援も受けられない中、なぜそのような思い切ったことができたのか。「どうせ何をやってもダメなら、何をやっても大変なら、好きなことをして花に囲まれて死んでやろうと思ったんです。」と笑って話してくれました。最初は困ったことだらけで、一人後悔した日もあったそうです。そんな心配をよそに、次第にお客様が増え、おまけに地域の高齢者への宅配を申し出てくれる協力者まで現れたのです。

「今も決して楽ではなく先のことまで考える余裕はまだないけれど、無力感ばかりだった自分が、今はこんなに楽しいんです。」

手に職はなくても、彼女にはその仕事をする才能と覚悟がありました。リヤカーで花や野菜を売り歩く。それは彼女の祖母がしていた仕事だったのだそうです。DNAに引き継いだ経験にも応援されていたのですね。自分のことがまだ分からなくても、見えていなくても、どんな時にも希望はある。自分の中に答えはあるのだと改めて見せてもらえた一件でした。

人生にマニュアル本はない

人生にマニュアル本はない!

今はネットで検索をすればタロットやホロスコープ、手相でも、何でも細かに情報が手に入る時代です。全ての占術に共通していることですが、個人個々の軌道修正まで載っているマニュアル本はありません。私の主占術である「算命学」も資料は本当にたくさんあります。ネットや本で表現できることは、公に向けた“点”の情報なので、点だけを集めても結果は表面的なもので終わってしまうのです。

視点は様々にあり、個人の占い師が発信しているもの、その占術の団体が発信している見解、利用者の希望やビジネス目線と、同じ一つの情報でも多様化しています。生年月日を入力して結果が出る“おみくじのような占い”をキッカケに、こんな占いがあるんだと楽しんで使うことで占いの情報の認知が拡がるのは喜ばしいことではあります。しかし、その一部の情報だけを知ることで、こんなものか、それが全てだと認識されてしまうこともあるのは、占い師としては残念な限りです。

敢えて占い師に鑑定してもらうメリット

便利になった現代の背景を考えてみると、自分で検索して得られる占いの情報をもとに自分なりに答えを導き出すことも可能ではあります。占い師からの視点で、忙しい合間を縫ってでもわざわざ鑑定を依頼する一番のメリットを考えてみると、それは考えていることやお悩みに対して客観的な分析やヒント、アドバイスが得られ、頭と心の整理ができることではないでしょうか。

自分にとって大事なことであればあるほど、期待や恐れが無意識に反応し、客観的に捉えることが難しくなります。そこを占い師の個人鑑定により、点と点である情報を繋ぐ“線”を引き、オーダーメイドの形で受け取れることもメリットです。一人で物事を考えれば誰でも一方向からの視点に偏ってしまいがちです。自分の背中は自分には見えないと言われる様に、占いで視点を変えて自分自身を見ることで、今まで見えなかった解決策に気付いたり、新たに閃いたりすることも可能となります。

考えられるデメリット 

個人情報の漏洩や料金に見合った満足を得られる保証がない、怖いことを言われたらずっと気にしてしまいそう…そういった心配もあって当然です。実際に勇気を持って占い師に相談したものの、傷付くことを言われて余計元気をなくしてしまった。不安を煽られ高額な料金請求や商品の購入を進められた等、未だにそのようなことがあるのかという話も、残念ながら多からず耳にします。

占いを受ける方法や場所の選択肢も増えた分迷いも増えますが、派手な宣伝文句や根拠の分からないランキングサイトに惑わされず、誠実さや堅実さを重視して利用する占い会社や占い師を検討することが大切です。

占い鑑定は「化学反応」

占い鑑定は「化学反応」

占い鑑定以外でも起こることですが、人と人が関わることは化学反応だと言えると思います。占い鑑定を受けたことにより、相談者にとって良いスパークが起これば言語外で変化が起こります。2H2 + O2=2H2O 水素と酸素が化合すると水になる、というような化学反応は自然界の中で実際に起きている反応です。それは自然の一部として存在する人と人の間にも理由なく起こります。人にはそれぞれ持って生まれたエネルギーの質があるのです。

算命学での一例で「陽の火質と陰の金質が和合して水質となる」という定義があります。他人との接触によって自分一人では得られなかった変化が起こるのです。継続的な人間関係にももちろん反応しますが、瞬間的な火花のような気づきの変化は、日常外にいる人との間の方が起こりやすいのです。特に占い鑑定などの非日常空間では双方のエネルギーの高まりが伴い、この反応が起きる可能性は高くなります。私個人の見解ですが、これには鑑定士の経験値も関係ありません。いつも良い反応や変化が必ず起こると言うと語弊がありますが、出会うべき時に出会うべき人に出会っている。それも自然界の計らいではないでしょうか。

占い師の“人となり”も大切なポイント

私が算命学を学び始めた頃、勉強を兼ねて自分の仕事や今後について何名かの鑑定士さんに鑑定を受けました。行列ができる占い館や個人で活動している方など、同じ質問に対して最初の5分程は同じ結果や内容でしたが、それ以降は鑑定士さんによって全く違っていました。真逆の結果を言われるということもありませんでした。

算命学の中にも沢山の占技があり、占い師によってどこに優先順位を持って行くかでアドバイスやまとめ方が変わると思っています。実際に受けてみなければフィーリングは分かりません。「今、占いたい」「この人から受けてみよう」と思ったタイミングを逃さず、直感力を磨くことで自分にとっての運命の占い師に必ず出会えます。

生年月日で割り出した命式図の中には、膨大な計算式、化学式、暗号が組み込まれており、私もまだまだ勉強中です。各々の占い師の得意分野や伝え方も多種多様です。(ズバリ系や癒し系など)結局のところ占い師のキャラクターが自分にどう反応作用があるのかが大切なポイントかもしれません。

占いを生活に活かす秘訣

占いを生活に活かす秘訣

毎日の小さな積み重ねが、いざという時の大きな変化の力になります。今日の自分の調子はどんなだろう?と大まかにでも運気の流れをチェックしたり、ちょっと気になるモヤモヤをそのままにせず、早めに解消しておいたりすることも本当に大事なことです。占いは緊急事態が起きた時の為だけではなく、日頃から健康診断のように定期的に利用することで本領発揮し、毎日を安心して過ごせるサポートをしてくれます。

一期一会の鑑定でも、継続的な利用でも、占いにあなたの人生を決める力はありません。占いを受けるのが上手だな、と思わされるお客様の共通点として、どう動けば良いのかと能動的な部分に関心を持ち参考として鑑定結果を聞くといったフラットな姿勢を感じます。どんな選択も決定権は自分にあることを念頭におき、思うような結果が出なくても自分の価値観とすり合わせが大切です。

単なる励ましや問題回避を求める気持ちだけで占いを受けると、その場しのぎの依存ツールになってしまいます。癒されることも大切ですが、その段階を超えた後は、鑑定を受ける以上は元を取るぞ。と前向きに楽しんで日々の暮らしに活用していきましょう。